介護が始まって一番大変だったのが「排泄の問題」でした。
最初は軽い尿漏れ程度だったのに、
気づけば生活そのものに影響する問題になっていました。
今回は、実際に経験した排泄トラブルと、その中でやってきた対策をまとめます。
介護の排泄トラブルは段階的に変わる|紙パンツ・パッドの使い分け
振り返ると、こんな流れでした。
フェーズ1:尿漏れパッドで対応
フェーズ2:外出時のみ紙パンツ
フェーズ3:常時紙パンツ
フェース4:紙パンツ+尿取りパッド
※ 体調不良の時に就寝時の防水シート
突然ではなく、少しずつ変わっていきます。
フェーズ1:尿漏れパッドで対応していた時期
最初は母の頻尿の訴えでした。
この時は、母もまだ自分で対策を考え、尿漏れパッドで対応していました。
病院でも相談して対応していました。
最初は、10ccくらいで対応していましたが、徐々に20cc、50ccと給水量の大きいものに変わっていきました。
フェーズ2:外出時のみ紙パンツ
段々、尿漏れパッドでは対応できなくなっていきます。
漏れではすまなくなってきてたんですね。
母はかなり落ち込み、悩んでいました。
それでも、自宅では何とかなります。問題は外出時です。
トイレを気にして外出を渋り始めたのです。
そのため、外出時に紙パンツを使う事にしました。
最初は嫌がりましたが、意外と同年代で履いている人が周囲に多く、見た目に違和感がないので履いてみることになりました。
ちょっと割り高になりますが、ドラッグストアで数枚入っているお試用を何種類か購入し、使用感を試しました。
そして、「外出時に使用」を重視し、腰のサポートがあるスリムなものを選び、安心して外出ができるようなりました。
フェーズ3:常時紙パンツになって困った事
しかし、認知症が進むと、どんどん排泄のコントロールが難しくなったのです。
家でもトイレに間に合わなくなり、掃除(片付け)や洗濯が多くなりました。そしてとうとう
常時、紙パンツを使うようになったのです。
そうすると今度は、
「ウエストがきつい」
という問題が出てきました。
歩きやすいように腰回りサポートタイプにしており、1日中履いていると、お腹の締め付け感がきつかったみたいです。
認知症の症状で、神経過敏になっているのもありました。
サイズが大きいものも試してみたのですが、そうすると足回りに隙間ができ、もれかけたのでやめました。
結局、ドラッグストアやECサイトでお腹周りが緩めの紙パンツを探しまわり、切り替えました。
紙パンツは種類によってかなり違いがあります。実際に使ってよかったものは別でまとめる予定です。
フェーズ4:紙パンツ+尿取りパッド併用に変えた理由(費用と負担)
次に出たのが、費用の問題と替えの面倒です。
最初は1日1~2枚程度でよかったのですが、認知症の進行により、今では頻繁な交換が当たり前になっています。
安いところを探して1枚50円前後。大量買いすればもう少し安くなるけれど置場がない。
また、紙パンツを何度も履かす手間が地味に面倒。ズボンもセットだから。
それを1日に何回もなんて、たまったもんじゃない。
吸水量の多いものにしてみたけれど、まだ吸水できそうでも汚れているのは放置できず、結局同じことに。
そこで、「紙パンツ+尿取りパッド」という方法にしてみました。
デイサービスで時々してもらっていたので、聞いてみたら有効だと言われたのです。
尿取りパッドは、1枚30円前後です。地味に大きい差額です。
そして、ズボンを脱がさなくてもいい!
これかなり楽になりました。
おまけとして、処分も楽になりました。
就寝時の体調不良対策|介護用防水シート(失敗防止)
就寝時、体調不良の時に想像を絶する悲惨なことが何度かおこり、悲鳴を上げました。
どのようなことが起こったか、筆舌に尽くしがたいですが。。。
ぶっちゃけ、紙パンツから漏れて、ベッドを汚してしまったんです。茶色いものが布団に。。。
母をきれいにして、ズボン、シーツもろもろ、夜中に半泣きで洗い、ベッドや周辺を消毒し、力つきました。
これは、思っている以上にダメージが大きいです。
対策として、ベッドを汚さないように、怪しいと思ったらすぐに使い捨ての「介護用防水シート」をシーツの下に敷いています。
洗って使いまわせる防水シーツも考えたのですが、毎日使うには数枚必要になり費用もかかるし、汚れた後処理(洗濯の大変さ)を考えて使い捨てにしました。
かさかさと音が気になるみたいで、よく取り払われていますけど。。。これ、毎日使えない理由です。
厚めのシーツで隠すのですが、こういう時に限って器用にめくって、抜いちゃうんですよね。不思議。
外出時の排泄トラブル対策|持ち物と準備
外出先での排泄トラブルは本当に大変でした。
最初の頃は、念のため程度に紙パンツを1〜2枚、バックに入れて出かけていましたが、あまり使わないので忘れることもありました。
また、替えは持っていても「捨てる場所」のことを全く考えていませんでした。
ぶっちゃけ、小の時はなんとかなっていたんです。
最悪、コンビニで尿漏れパッド買えばいいから。で、汚物入れにポイっと捨てて終わり。
簡単に考えていました。なめてたんです。
だけど、ある日、大変が起こりました。
そうなんです。制御は小のみでなく、大の方もきかなくなってきたのです。
外出先での、「制御不能な大」の時は、本当に困りました。
しかも、持っていた替えも使い切ってしまって残っていません。そのような事態は初めてでおろおろして対応も上手くできず、半泣き状態で周囲の方に助けてもらいながら、替えを買いに走りました。
その時に気づいたのが
コンビニには紙パンツは売っていない!!(意外と盲点)
外出時の排泄対策|持ち物リストと準備
この失敗から、外出対策を改めて考えました。そして、母との外出用の専用リュックを作りました。
病院に行くときも近所に行くときも、必ず持っていきます。
中身は
- 紙パンツ(2枚以上)
- 尿取りパッド
- ズボン
- 防臭袋
- 使い捨て手袋
- おしりふき
- 新聞紙
- 消毒用アルコールジェル など
実際はもう少しありますが、絶対はずせないものです。
最初は紙パンツのみとシンプルでしたが、失敗するたびに増えていき、今の形になりました。
外出用セットの中身は別記事で詳しくまとめる予定です。
自宅トイレの排泄トラブル原因と対策|認知症によるズレ問題
外出より大変だったのは、自宅でした。
毎回、トイレ内を汚していたんです。
最初は、トイレ掃除を簡単にするために、普段はフローリングシートや消毒スプレー、ハイターなどで対応していました。
また、どんなにきれいにしても臭いが残るのです。
これは、かなりストレスでした。
この時、汚す原因は分かりませんでした。
毎日何度も失敗したと呼ばれては、掃除していました。
毎日毎日、おしっこと闘って、気が狂うかと思った。。。
でも、ある日意を決して、中を覗いてみたんです。そしたら、
便座にうまく座れていなかった!
足が悪いうえに、便座の位置を認識できず、横にはみ出して座っていたようです。
トイレに関しては、親子でもなかなか踏み込めない部分がありますよね。
解決したのは「手すり」だった
段ボールで誘導壁を作って、まっすぐ座らそうかとも考えたのですが、汚れた時の悲惨な状態を想像してやめました。
何かないかと調べてみると、便座の高さを上げる器具などもあり、購入を検討しました。
ただ、こういう時こそ介護保険が使えるのではないかと思い、いきなり購入するのではなく、まずはケアマネージャーに相談しました。
すると、賃貸でも設置できる
工事不要のトイレ用手すり(レンタル)
があるとわかりました。
もともと介護用品の業者さんとは契約していて、すでにいくつか福祉用品を利用していました。
そこでケアマネージャーに相談したところ、トイレ用手すりもレンタルできることが分かり、
そのまま業者さんに連絡して手配してもらいました。
2種類あったのですが、しっかりと支えられるタイプを選びました。見た目は少し大きめですが、その分安定感あります。
月300円程度で借りることができ、設置も簡単でした。
すでに利用している業者さんがあると、話が早くて助かります。
ちなみにトイレ用手すりは自費で購入する事もできますが、介護保険を利用する場合は「レンタル」が基本になります。
そのため、今回はレンタルで利用することにしました。
設置後すぐに効果を実感!
トイレの失敗が減り、掃除の負担もかなり軽くなりました。
ちょうど年末で、顔見せがてらに介護をしに来た妹が、「手すりがなかったら、トイレ介助できなかった」と言ったくらい。
まとめ|介護の排泄トラブルは段階ごとに対策が変わる
排泄トラブルは、突然起こるのではなく、段階的に変化していきます。
- パッド → 紙パンツ → 紙パンツ+尿取りパット
- 外出 → トラブル増 → 外出セットを準備してから対応が可能になった
- 自宅 → 環境調整が必要 → 賃貸でもどうにかなる。
その都度、必要な対策は変わっていきました。
そして何より感じたのは、
最初から完璧に対応することはできないということです。
失敗しながら、その都度対応を増やしていく。
それが一番現実的な方法でした。
もし今、排泄トラブルで悩んでいるなら、まずは「今の段階に合った対策」を1つだけ試してみてください。
すべてを一度に整える必要はありません。
少しずつでも環境を整えていくことで、介護の負担は確実に軽くなっていきます。
私の失敗や対策が、同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。

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